その884)「人の印象」は、「顔別」または「タイプ別」にファイルされているのです。

 

 

今まで一度も会ったことのない、知らない人からのメール。

 

 

SNSが盛んな今日この頃では、そうした事も珍しくはありません。

 

 

 

今まで会ったこともないし、知らない。

 

もちろん、何の情報もない場合、その「メール自体」で「相手のこと」を判断しなければなりません。

 

 

 

人と会った時には、「第一印象」というものがありますが、

 

「メール」であっても、同じです。「第一印象」が必ずあります。

 

 

 

書かれた内容や文面を読みながら、少しずつ 頭の中で 相手の姿を描く。

 

自分の中に「相手の像」をイメージし始めます。

 

 

 

もちろん、会ったこともないので、顔は知りません。

 

(SNSで顔写真がある場合もありますが、突然送ってきた手紙という想定でお話をします。)

 

 

 

そうした場合には、自分なりに「相手のイメージ」を想像しなければなりません。

 

「顔」が描けないと、人は対話できないからです。

 

 

 

その際に、使うのが、頭の中にある「過去の人物ファイル」です。

 

「顔別」なのか「タイプ別」なのか、人によって異なりますが、

 

それぞれの人の頭の中には、「人物ファイル」があるのです。

 

 

 

「ああいうタイプの人」

 

 

「あの人みたいな感じの人」

 

 

そうした「印象」ごとの「人物ファイル」です。

 

 

 

 

この文面から感じられるのは、あの人みたいな雰囲気。

 

この内容を読むと、ああいうタイプの人を想像する。

 

 

もちろん、人によって、そのイメージは異なりますが、

 

そうやって、自分なりに「過去に出会った人」と「印象」をすり合わせながら、

 

相手のイメージや印象を決めているのです。

 

 

 

もちろん、会ってみると「やっぱりね」と印象がピッタリの時もあるし、

 

まったく、メールから感じた印象とは違う場合もあります。

 

もちろん、当たり前なのですが。

 

 

 

 

会ったことのない人に、自分の印象を正確に伝えることは 難しいものです。

 

 

 

文章であたえる印象よりも、

 

相手の中にある「人物ファイル」の方がはるかに情報が多く、具体的なものなので、

 

そちらのイメージの方が圧倒的に強いからです。

 

 

 

 

自分なりには、丁寧に書いたつもりでも、相手から見れば、

 

「過去の嫌いな人」と似ているという点だけで、嫌な印象を持たれる場合もあります。

 

それは、こちらでは どうすることもできないのです。

 

 

 

 

「メールの文面」を考えるのに、悩むことはあります。 それは、大切です。

 

 

でも、「メール」で悩むのは やめましょう。

 

 

 

 

「メッセージ」を正確に伝えることは、努力次第でできますが、

 

「印象」だけは、「相手次第」なのです。(げんき)