その887)「プロセス」が楽しくないのに「結果」が楽しいはずはありません。

 

 

 

「苦しいことを乗り越えて、困難を乗り越えてこそ、素晴らしい結果が待っているんだ」

 

 

そうした考え方があります。

 

 

 

確かに、そうだなあと思う所もあります。

 

もちろん、そうした経験を自分自身も体験したこともあります。

 

 

スポーツの世界だと、確かにそういう風に思える所もあるのかもしれません。

 

 

 

保育所やこども園、幼児期の教育の中でも

 

そうした想いの元に、「カリキュラム」を組んで 様々な「運動」や「体操」などに

 

取り組まれている園もあります。

 

 

苦しいことを乗り越えて、できるようになった喜び、できた結果は

 

きっと 素晴らしいことだと思います。

 

 

 

 

ただ、1つだけ忘れてはいけないこと があります。

 

 

それは、「苦しいこと」と「素晴らしい結果」は、結び付かない ということです。

 

 

直接の関係はない のです。

 

 

 

 

「苦しいこと」を乗り越える=「素晴らしい結果」では ないからです。

 

 

 

 

 

「素晴らしい結果」というものが、どういうものかは 人それぞれですが、

 

「結果」が自分が想像していた「素晴らしいもの」とはかけ離れてしまう場合もあるのです。

 

 

 

 

 

「プロセスを楽しむ」と「結果を楽しむこと」ができる。

 

 

それは、あります。

 

 

 

 

理由は、簡単です。

 

 

 

ずっと、物事に『楽しく取り組むこと』が出来ているからです。

 

 

 

他者からみたら、仮に「失敗」に見えても

 

当の本人からすると「その結果も楽しめる」

 

 

これが、最終的に「素晴らしい結果」を手にするのです。

 

 

 

 

大切なのは、「楽しめるかどうか」です。

 

 

 

もちろん、何かを手に入れるためには、「困難」は付き物です。

 

 

その「困難」を楽しめるかどうか、

 

苦しいプロセスを楽しく取り組めるかどうか、

 

 

 

保育や教育の目的は「楽しむ能力」を育てること だからです。

 

 

 

 

 

こどもたちに「困難」を体験させる時

 

一番 大きな影響を与えるもの。

 

 

それは、与える大人が持っている「楽しませる能力」なのです。(げんき)