その888)「こどもの支援」と「保護者の支援」のやり方を教えてください。

 

もう、今年も終わりに近づいてきましたね。 まもなく福岡に帰ります。

それにしても、今年は本当にたくさんの研修の機会を頂き、たくさんの先生とお会いできました。いい1年でした。

 

 

 

 

昨日の保育者研修会の中で、

 

「こどもの支援と保護者の支援は、違いますか? 是非やり方を教えてください。」

 

というご質問を頂きました。

 

 

 

 

 

「こどもの支援」と「保護者の支援」

 

 

対象がまったく異なるので、「支援」の方法は違います。

 

もちろん、「支援」の内容は「人」によっても異なるため

 

同じ「やり方」で行うことは、まず ありません。

 

 

 

 

「支援」に「同じ」ものはない。

 

「支援」に「同じやり方」は、ないのです。

 

 

 

 

ただ、、「支援」の際に相手に伝える「メッセージ」

 

その「メッセージ」に込めている「想い」

 

それは、こどもたちであっても、大人であっても 実は「同じ」です。

 

 

 

 

 

そこには、「ずっと、ずっと 長く 相手のこころの中に残りますように」

 

という「想い」を込めています。

 

 

 

 

「相手のこころの中に、深く深く残りますように」

 

そんな「想い」を込めているのです。

 

 

 

 

 

 

「支援」とは、「支え」「応援する」ということです。

 

 

 

 

常に、その方の傍にいなくとも、いつか 何か大きな不安やピンチに見舞われた時、

 

 

「そういえば、あの時、先生は こう言っていた」

 

 

そうやって、思い出してもらい、たとえ傍にいなくても、頭の中に浮かんだ姿から

 

元気や勇気をもらい、目の前にある不安に向き合うことができる。

 

 

 

それが「支援」であり、「支援」の中でかけた「ことば」のちから なのです。

 

 

 

 

「ことば」というのは、残念ながら、

 

色々と工夫したり、演出したり、そうした手を加えれば加えるほど、

 

人のこころには、残らないものです。

 

 

 

「ことばの持つちから」が、発揮されず、

 

本当に大事なときに、思い出せなくなるのです。

 

 

 

 

 

それは「想い」がのっていないから です。

 

 

 

 

「言葉」は「想い」がのって、はじめて「ことば」になります。

 

 

 

 

 

ずっと 相手のこころの中に 深く 深く 残っている。

 

僕は、そうした「支援」や「メッセージ」を目指しています。

 

 

 

 

 

ずっと、ずっと 年齢を重ねた後でも、 ふと 思い出したり、

 

あの頃は、こどもだったけど、大人になった今でも ふと 思い出す。

 

目指すのは、そうした「支援」です。

 

 

 

 

 

こどもの時に読んだ絵本を、お母さんになった時に こどもたちに読んであげるように

 

こどもたちが、親になった時に こどもにかけられる「ことば」を目指しているのです。

 

 

 

 

目指しているのは、「絵本のような」支援なのです。(げんき)