その899)「どうやって」という『方法』を考えるのは、3日後からです。

 

 

自分がなりたいものや達成したいこと。

 

そのための計画を立てたり、目標を考えたり、みなさんもきっと行っているはずです。

 

 

支援の計画や保育計画なども 同じです。

 

 

 

最初に自分の描く「理想」の姿。「ビジョン」を明確にするはずです。

 

でも、その後が なかなか うまくいきません。

 

 

 

「理想」は描けたけど、ビジョンも明確になったけど、

 

「どうやって実行したらいいか」その方法を考えると 迷って行き詰ってしまう。。。

 

 

そんな経験は ありませんか?

 

 

 

 

 

先週末、こどもたちの支援に関する研修会の中で

 

 

「支援の計画を立てる際の注意点を教えてください」という質問を頂きました。

 

 

 

 

●「計画を立てる」際に、手順として

 

①「理想の姿」を描いたり、「ビジョン」を明確にする。

 

② どうやって実行するかの「方法」を考える。

 

 

という形で決めていくはずです。

 

 

 

でも、、②の段階で どうしても つまづいてしまう。

 

その理由は、実は シンプルです。

 

 

 

それは、②に入る段階が「早い」のです。

 

 

 

「どうやって」という「方法」を考えるのは、少なくとも3日後から。

 

なるべく①と②の間隔を空けることです。

 

 

 

 

人は、「計画」を立てる段階で、すでに「早くスタートしたい」という衝動が起こります。

 

一刻も早く、「計画」を終えて(P)、実行したい、実行しなければならない(D)

 

そうやって 焦ってしまいます。

 

 

「実行しなければ 何も変わらない。何も起こらない」とわかっているからです。

 

 

だから、目標設定や理想的なビジョンを明確にすることは、そこそこにして、

 

早く『どうやって実行するのか』を考えたいのです。

 

 

 

 

そのこと自体は、決して 悪いことではありません。

 

ただ、少し タイミングが早いのです。

 

 

 

 

「理想的な絵を描く」と、細部まで「イメージ」が頭に浮かんできます。

 

 

自分自身が どんな行動をして、どんな服装で、どんな会話をしているのか、

 

その場面や空気感、目の前にいる人の雰囲気や表情、言葉など

 

頭の中に不思議と いろんなものが 浮かんできます。

 

 

 

すると、

 

「あっ、これは 是非 やっておきたい。」

 

「これは なくてもいいかな」  

 

「こうしてあげた方が、きっと嬉しいよね」と色んなアイデアも浮かんできます。

 

 

 

この「理想を描く」時点で「どうやって実行するのか」その方法も自然に浮かんくるのです。

 

 

 

①目標、ビジョンを決める → ②実行計画を立てる。ではなく、

 

 

①目標、ビジョンを考えながら、実行している姿を描く。→②具体的な方法を決める。

 

 

になります。

 

 

 

 

 

誰かの誕生日プレゼントを考える時、

 

プレゼントは どんなものにして、どうやって渡して、

 

すると相手がどんな表情をして どんな言葉発するのか、

 

そして、その時に 自分自身は どんな気持ちになるのか

 

 

そうやって ワクワク想像しながら、事前に「その日」を体験した後、

 

どこに買い物に行くか、いつ行くかを決めて、買いに行くはずです。

 

だから「買い物」に行っても 迷わず決めることができるのです。

 

 

 

 

 

「支援」の計画も同じです。

 

  

「迷う」ということは、まだ「イメージ」が固まっていないのです。

 

「プレゼント」を選ぶようにワクワクしながら考えたらいいのです。(げんき)