その914)「見える化」は、すべて「100円ショップ」の〇シールを使って行います。

 

 

こどもたちの支援についての研修会で、よく頂くご質問があります。

 

それは、「元気先生が、こどもたちの支援で、一番多く使うツールは、何ですか?」

 

というご質問です。

 

 

 

 

「支援」で使うツール。

 

 

 

そう聞くと、何か 特別なチェックシートやフォーマットだったり、

箱庭やカードなど、そうしたものをイメージしそうですが、、

 

 

僕が最も使っている ツール。 それは、「カラーシール」です。

 

それも、100円ショップなどで売っているような カラーの 〇シール を使います。

 

 

僕が日常的に使っているもので、最も使用率が高いのは「シール」です。

 

 

それは支援に限ったことだけでなく、手帳などで、研修や重要な打ち合わせなども

 

青や赤、緑のシール(もちろん手帳用なので、小さいですが)などを使っています。

 

 

 

「見える化」の道具は、すべて「シール」を使っています。

 

 

 

ただ、「シール」といっても、形がなんでも良いわけではありません。

 

〇であること。 これを「条件」にしています。

 

 

 

こどもたち向けであれば、動物や花や★マークなどでもいいのでは??

 

そう思われる方もきっと いらっしゃるかと思います。

 

もちろん、それは それでOK! きっと楽しいと思います。

 

 

 

 

 

僕が、〇を「条件」にしているのは、

 

〇という形と色という組み合わせが 脳には入りやすいからです。

 

 

 

記憶に残りやすい。 イメージを浮かべやすい。

 

 

これが理由です。

 

 

 

カレンダーや表に「何か」がうまくできたり、完了したら そこに 〇シールを貼る。

 

使い方は、誰でも想像できる ごく普通の使い方です。

 

 

 

何かが出来たら ご褒美として 〇シールを貼る。

 

特別な使い方は、ありません。

 

 

 

 

『では、シールには、何か特別な効果があるのですか?』

 

 

 

もちろんあります。 それは、「自信を育ててくれる」ことです。

 

 

 

頭の中に「自分は出来るんだというイメージ」である「自信」を育てること

 

これが 最大の目的 なのです。

 

 

 

細かな数までは覚えていなくとも、たくさん貼られた〇の数を想像してもらう。

 

そのために、カラーシールを選んでいるのです。

 

 

 

 

「ことばがけ」を一番強化してくれるもの。サポートしてくれるもの。

 

それは「イメージ」です。

 

 

 

「頑張っているよね」という他者からの評価の言葉も、嬉しいものですが、

 

頑張っている自分を「自分なりに認めるためのツール」が、実は「人」には必要なのです。

 

 

 

「頑張っている証拠」

 

 

それを自分自身で自覚できるからこそ、「自信」は生まれるのです。

 

 

 

自覚できなければ、どんなに他者から評価されても

 

「自信」が生まれることはありません。

 

 

 

 

「信じる」ためには、その「根拠」や「理由」「証拠」が必要なのです。

 

 

それが「カラーシール」なのです。(げんき)