その922)「相談支援」で使う「大丈夫!」は、少し「意味」が違うのです。

 

 

よく、相談支援の研修会の中で、

 

「ご相談者の方に対して、あまり 安易に大丈夫!大丈夫!は使わない方がよい」

 

そうした内容を耳にします。

 

 

 

 

確かに、「安易に」使うのはよくないと思います。

 

 

ただ、「安易に」使わなければ「大丈夫!大丈夫!」は大切なメッセージなのです。

 

 

 

 

 

 

一般的に、「大丈夫!大丈夫!」という言葉の意味は、

 

相手を「勇気づける」「慰める」「元気づける」という感じではないでしょうか?

 

 

 

もちろん、そうなのですが、「相談支援」の場では、少し意味が異なります。

 

 

 

「相談支援の場」で使う「大丈夫!」という言葉は、

 

 

 

① 策(対策や計画)があり

 

② 頭で 1度、その策を「シミュレーション」してみて

 

③ うまく いったので

 

④ その「シミュレーション」通りにやれば きっとうまくいく

 

 

 

という 自分自身の「自信」を相手に伝える「メッセージ」だからです。

 

 

 

 

実は、「勇気づける言葉」でも「慰める言葉」でもないのです。

 

 

 

 

 

僕も「相談支援」の場では、「大丈夫!」という言葉を よく使います。

 

 

 

ただ、この①~④までの行程を必ず行った後に、伝えています。

 

もちろん、うまくいかなかった「リカバリー」も検討しています。

 

 

 

一度も「シミュレーション」なく使ったことは ないのです。

 

 

 

 

 

「ドクターX」の「大門未知子」がドラマの中で使う、

 

「大丈夫! 私、失敗しないので」という台詞の中の「大丈夫!」と同じです。

 

 

しっかりと一度、シミュレーションをした後に、

 

その通りにやれば良いという自信。

 

そして、万が一「トラブル」があった時の「リカバリー」を考えておく。

 

 

 

「そこまでは、できていますよ。」という意味なのです。

 

決して、「大丈夫!」を「安易」に使っているわけではありません。

 

 

 

 

一度、「経験した事」「体験した事」を 相手に伝えるとき、

 

誰でも みんな この「大丈夫!」を使っているはずです。

 

それは、「頭で絵が描けている」からです。

 

 

 

 

 

「安易な大丈夫!」とは「絵が描けていない大丈夫!」なのです。(げんき)