誰かから、「●●って、何ですか? 教えてください。」
そう、質問された時、 答え方には「2つの方法」があります。
例えば、「ホワイトボード」って何ですか? と聞かれたとします。
その時に、Aさんは、
「会議室によくある、誰かに説明したりする時に使う 書いたり消したりできる
白いボードのこと だよ」
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=200x10000:format=png/path/sa0ffa718ed32e173/image/i998fe5ce97611c0f/version/1588970272/image.png)
と答えました。
もう1人のBさんは、
「小学校の時にさあ、授業の時に 先生が書いていた 黒板ってあったよね、覚えてる?
そうそう、それ。緑色のやつ。 その白いバージョンみたいもの。」
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=248x10000:format=png/path/sa0ffa718ed32e173/image/i09c8aa18ccc03e5c/version/1588970306/image.png)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=231x10000:format=png/path/sa0ffa718ed32e173/image/i9e84a353ff047b4e/version/1588970324/image.png)
と答えました。
みなさんは、どちらが イメージしやすいですか?
もちろん、人によって異なるかもしれませんが、
多くの人は、Bさんの方の説明が「イメージ」しやすかったのではないでしょうか?
「何か」を説明する際に、その反対のものを「イメージ」させて説明する。
これを「対置」といいます。
今は、「ホワイトボード」でしたが、
「計画」「目標」「希望」「しあわせ」 などの抽象的なものから、
「ラインダンス」「アーチェリー」「免疫細胞」 など なんでもそうです。
それを説明する際に、「反対」のものを使うためには、
まずは、その「反対」のものを「イメージ」しなければできません。
それが「対置能力」です。
この「能力」が高い人は、「プレゼンテーション」や「営業」「コーチング」など
幅広いジャンルで活躍しています。
この「能力」が高いのが、実は「保育者」なのです。
「保育者」が、お話をし、説明する相手は「こどもたち」です。
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「こどもたち」は、いつも たくさん質問をしますが、
「新しいイメージ」というのは、「経験」の少なさから それほど多く持っていません。
だから「新しいイメージ」を想像することは、とても難しいのです。
でも、その子が既にもっている「イメージ」を膨らませて
「新しいイメージ」を描いてもらうことは、可能です。
戦隊モノのヒーローでも、何かのキャラクターでも、食べ物でも、動物でも
そうした「既にあるイメージ」を1回 想像させてから
それを変化させて「新しいイメージ」をこどもたちに想像してもらう。
これが、「保育者」が持っている「対置能力」なのです。
なかなか 先生自身が気づくことが ないようですが、
実は「保育者」とは、
こどもたちのおかげで「高い能力」を育ててもらっているのです。(げんき)