その940)「説明」は「対置的」に行うと「メッセージ」は伝わりやすいのです。

 

 

 

誰かから「●●って、何ですか? 教えてください。」

 

 

そう、質問された時、 答え方には「2つの方法」があります。

 

 

 

 

 

 

例えば、「ホワイトボード」って何ですか? と聞かれたとします。

 

 

 

その時に、Aさんは、

 

「会議室によくある、誰かに説明したりする時に使う 書いたり消したりできる

 

白いボードのこと だよ」

 

 

と答えました。

 

 

 

もう1人のBさんは、

 

 

「小学校の時にさあ、授業の時に 先生が書いていた 黒板ってあったよね、覚えてる?

 

そうそう、それ。緑色のやつ。  その白いバージョンみたいもの。」

 


 

と答えました。

 

 

 

みなさんは、どちらが イメージしやすいですか?

 

 

 

 

もちろん、人によって異なるかもしれませんが、

 

多くの人は、Bさんの方の説明が「イメージ」しやすかったのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

「何か」を説明する際に、その反対のものを「イメージ」させて説明する。

 

 

これを「対置」といいます。

 

 

 

 

今は、「ホワイトボード」でしたが、

 

 

「計画」「目標」「希望」「しあわせ」 などの抽象的なものから、

 

 

「ラインダンス」「アーチェリー」「免疫細胞」 など なんでもそうです。

 

 

 

 

それを説明する際に、「反対」のものを使うためには、

 

まずは、その「反対」のものを「イメージ」しなければできません。

 

 

それが「対置能力」です。

 

 

 

 

この「能力」が高い人は、「プレゼンテーション」や「営業」「コーチング」など

 

幅広いジャンルで活躍しています。

 

 

 

この「能力」が高いのが、実は「保育者」なのです。

 

 

 

 

「保育者」が、お話をし、説明する相手は「こどもたち」です。

 

 

「こどもたち」は、いつも たくさん質問をしますが、

 

 

「新しいイメージ」というのは、「経験」の少なさから それほど多く持っていません。

 

だから「新しいイメージ」を想像することは、とても難しいのです。

 

 

 

でも、その子が既にもっている「イメージ」を膨らませて

 

「新しいイメージ」を描いてもらうことは、可能です。

 

 

 

 

戦隊モノのヒーローでも、何かのキャラクターでも、食べ物でも、動物でも

 

 

そうした「既にあるイメージ」を1回 想像させてから

 

それを変化させて「新しいイメージ」をこどもたちに想像してもらう。

 

 

 

 

これが、「保育者」が持っている「対置能力」なのです。

 

 

 

 

なかなか 先生自身が気づくことが ないようですが、

 

 

実は「保育者」とは、

 

こどもたちのおかげで「高い能力」を育ててもらっているのです。(げんき)