これまでは、学生の方や、保育現場を離れている保育士の方からの メールでのご質問が大変多く、
その都度、メールでのやり取りで、ご相談にのっていました。
時に、僕が遠方への出張の際には、飛行機の搭乗までの間に「羽田」や「新千歳」「成田」
「仙台」や「名古屋セントレア」など、これまで30人くらいの方と空港でもお会いしました。
でも、今は、こんなご時世。ほぼ、ZOOMでの「オンラインでの相談」に切り替わっています。
正直、1年前には考えられないことです。
おそらく こうした「オンライン」が園も含めて当たり前の時代になるんでしょうね、きっと。
昨日は、仙台の保育士の方とZOOM面談を行ったのですが、そのご相談は、
「保育ソーシャルワークをどんな風に学んだらいいのでしょうか?」
「何からどのように学ぶのがいいですか?」
というご相談でした。
通常の「学び」というのは、「積み上げ式」です。
おそらく、はじめての方は、「ソーシャルワーク」の簡単な本を買い、読んで
次に「保育ソーシャルワーク」と書かれたタイトルの本を買い、読んで
そして、1から順番に「積み上げていく」ように勉強するはずです。
それは、まるで 箱を積み上げていく イメージです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=105x10000:format=jpg/path/sa0ffa718ed32e173/image/i723e41674b3b2bfe/version/1589488221/image.jpg)
もちろん、悪いことではありません。
これも 1つの「学び方」の方法です。
でも、箱を積み上げて、いざ、目的の場所に行くぞとなった時に、
扉から入ろうとすると、扉が小さくて中に「荷物」が入りません。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=94x10000:format=png/path/sa0ffa718ed32e173/image/ib11f982babdb2b00/version/1589488255/image.png)
やむなく、一度おろしてから 1つずつ 運ぼうと考えます。
その時に、ふと思うのです。
「あれ??、私は、いったい 何をしにいくつもり だったのだろう?」
そうやって、初めて「目的」を思い出し、必要な箱だけを選んで その場所に行く。
要らない箱は、その場に置いていくのです。
これと同じような「学び方」をされている方が、圧倒的に多いのです。
「学ぶ」前に一番大切なこと。
それは、いったい「自分は何をしたいのか」
先に「ゴール」を決めることです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=203x10000:format=jpg/path/sa0ffa718ed32e173/image/i2778b535b9810a0f/version/1589488291/image.jpg)
「ゴール」を決めてから、そこに行くために「必要なもの」だけを学んでいく。
そうすると「ゴール」は近くなります。
「保育ソーシャルワーク」を学ぶことが大事なのではありません。
「保育ソーシャルワーク」を使って「自分が何をしたいのか」なのです。
もちろん「研究」するのであれば、「積み上げ方式」の方がいいです。
ただ、実際に「職業」として一早く現場に出るためには「ゴール」方式しかありません。
「積み上げる」のは、「実際の現場」での「経験」なのです。(げんき)