その946)「保育ソーシャルワーク」を学ぶなら「積み上げ式」をやめなさい。

 

 

 

これまでは、学生の方や、保育現場を離れている保育士の方からの メールでのご質問が大変多く、

 

その都度、メールでのやり取りで、ご相談にのっていました。

 

 

時に、僕が遠方への出張の際には、飛行機の搭乗までの間に「羽田」や「新千歳」「成田」

 

「仙台」や「名古屋セントレア」など、これまで30人くらいの方と空港でもお会いしました。

 

 

でも、今は、こんなご時世。ほぼ、ZOOMでの「オンラインでの相談」に切り替わっています。

 

 

正直、1年前には考えられないことです。

 

おそらく こうした「オンライン」が園も含めて当たり前の時代になるんでしょうね、きっと。

 

 

 

昨日は、仙台の保育士の方とZOOM面談を行ったのですが、そのご相談は、

 

「保育ソーシャルワークをどんな風に学んだらいいのでしょうか?」

 

「何からどのように学ぶのがいいですか?」

 

 

というご相談でした。

 

 

 

 

 

通常の「学び」というのは、「積み上げ式」です。

 

 

 

おそらく、はじめての方は、「ソーシャルワーク」の簡単な本を買い、読んで

 

次に「保育ソーシャルワーク」と書かれたタイトルの本を買い、読んで

 

そして、1から順番に「積み上げていく」ように勉強するはずです。

 

 

それは、まるで 箱を積み上げていく イメージです。

 

 

 

もちろん、悪いことではありません。

 

これも 1つの「学び方」の方法です。

 

 

 

 

でも、箱を積み上げて、いざ、目的の場所に行くぞとなった時に、

 

扉から入ろうとすると、扉が小さくて中に「荷物」が入りません。

 

 

やむなく、一度おろしてから 1つずつ 運ぼうと考えます。

 

 

その時に、ふと思うのです。

 

 

「あれ??、私は、いったい 何をしにいくつもり だったのだろう?」

 

 

そうやって、初めて「目的」を思い出し、必要な箱だけを選んで その場所に行く。

 

 要らない箱は、その場に置いていくのです。

 

 

これと同じような「学び方」をされている方が、圧倒的に多いのです。

 

 

 

 

「学ぶ」前に一番大切なこと。

 

 

それは、いったい「自分は何をしたいのか」

 

先に「ゴール」を決めることです。

 

 

「ゴール」を決めてから、そこに行くために「必要なもの」だけを学んでいく。

 

そうすると「ゴール」は近くなります。

 

 

 

 

 

「保育ソーシャルワーク」を学ぶことが大事なのではありません。

 

「保育ソーシャルワーク」を使って「自分が何をしたいのか」なのです。

 

 

 

もちろん「研究」するのであれば、「積み上げ方式」の方がいいです。

 

 

 

ただ、実際に「職業」として一早く現場に出るためには「ゴール」方式しかありません。

 

 

 

「積み上げる」のは、「実際の現場」での「経験」なのです。(げんき)