その949)(ZOOM座談会)「相談支援業」は、なぜ報酬が安いのでしょうか?

 

 

昨日、初めて実施をしたのですが、ZOOMで「座談会」というか、「お悩み相談」というか、、

 

参加者 限定10名で そうした 「集まり」をやってみました。

 

 

すると、出てくる 出てくる 「現実的な悩み」の数々。

 

 全部は、ご紹介できませんが、その中の1つを ご紹介したいと思います。

 

 

 

「ぶっちゃけ、相談支援であれ、カウンセリングであれ、

 

どうしてこんなに報酬が安いのでしょうか? 儲けようという気持ちはないのですが、

 

きっと、みなさん そう思っていると思うのですが、元気先生 どう思います?」

 

 

というご相談。というかお悩み。

 

 

 

ネットでも、書籍であっても「相談支援」の方法や理論は 数々書かれていますが、

 

「お金」や「報酬」については、「出してはいけない話題」「触れてはいけないお話」

 

「福祉職なんだから、お金の話をしてはいけません」と怒られてしまうような、

 

そんな雰囲気が、まだまだ 残っているようです。

 

 

 

 

「そうですね、色々考え方はあると思いますけど、 理由を2つ。対策を1つ。

 

みなさんにご紹介しますね。」 

   

(理由 その1)「ご相談は無料」が「脳」に刷り込まれているから。

 

 

ネットでも、広告でも、特に「テレビCM」や「ラジオCM」で流れる「ご相談は、無料です。」 

 

 

様々な場面で、耳にし、目にし、

 

当たり前のように「相談は無料」というのが「脳」に刷り込まれています。

 

 

もちろん、「無料」ではありません。その後に「有料のサービス」があるのですが、

 

頭の中に「相談は無料である」という意識が、相談者にも、支援者にもあれば

 

当然、「相談支援」での「報酬」は、無料。または、低額になります。

 

 

 

(理由 その2)「-から0」にするのには、出来る限り予算を減らしたい

 

 

みなさんに、500万円が入る方法を教えます。

 

もし、そんな話があったとして、すぐに それを達成したとします。

 

 

 

「では、達成しましたので、「報酬」として、100万円頂きます。」

 

もし、そう言われたら、あなたは どう思いますか?

 

 

 

「500万円入ったんだし、報酬を100万円お支払いしたって、安い安い!」

 

きっと、そう思って、喜んで 握手しながら お支払いするのではないでしょうか。

 

 

 

では、もう1つ。同じ 500万円ですが、

 

 

あなたの「借金 500万円」を「借金0」にする方法を教えます。

 

もし、そんな話があったとして、すぐに、それを達成したとします。

 

 

 

「では、達成しましたので、「報酬」として、100万円 頂きます。」

 

もし、そう言われたら、あなたは どう思いますか?

 

 

きっと、、、うーーーん、、、と唸って「もう少し安くなりませんか??」

 

となるのでは ないでしょうか?

 

 

出来れば、「安ければ安い方がいい」「100万円はちょっと・・・・」と。

 

 

 

 

この2パターンは、同じ 500万円が入る話です。

 

それでも、これだけの「心理的な差」が起こるのです。

 

 

 

 

普通に行われている「相談支援」は、この後者の「-から0」に向かうものです。

 

 

「不」を解決する職業。「問題」を解決する職業。

 

 

それは、往々にして、「-から0に戻す」アドバイスを行う仕事です。

 

つまり、そこに「お金」を払うことには、誰でも「抵抗感」があるのです。

 

これが「報酬」が低い理由です。

 

 

 

 

 

では、解決方法を 1つ お話します。

 

(解決方法)「相手にベネフィット(有益)」になる相談支援に変更する

 

 

「-から0にする」 相談支援やカウンセリングを

 

「0から+にする」 相談支援やカウンセリングに 変えることです。

 

 

 

「問題」を解決する 相談支援やカウンセリングから

 

「有益(ベネフィット)」をもたらす 相談支援やカウンセリングに 変えるのです。

 

 

さきほどの500万円のお話で、最初に出てきた「報酬100万円」を喜んで支払った人も、

 

本当は「500万円の借金」があったかもしれません。それでも100万円の報酬を支払います。

 

その理由は簡単です。 自分でまた500万円を作る「自信」と「知恵」を得たからです。

 

今度は、自分1人でもできるようになったから です。

 

 

 

これが「有益(ベネフィット)」です。

 

 

 

 

そうやって、自分が行う「サービス」が変わっていくと

 

自ずと、あなたの「報酬」も変わっていくのです。 (げんき)