「多に目を向けるのではなく、少に目を向ける」
これが、僕の行動指針であり、考え方の「ど真ん中」にあるものです。
「多に目を向ける」というのは、「他」(他人)ではありません。
「多い」ということです。
物事を見る時。 何かを判断する時には、
「多い方に目を向ける」のではなく「少ない方に目を向ける」 ということです。
●何かの話し合いやアンケートがあれば、
「多くの意見」の方ではなく、「少ない意見」の方に目を向ける。
●パーティ会場などで、
5、6人が集まっているグループの方に向かうのではなく、1人でいる人に声をかける。
●SNSやネットで
「たくさんの知らない人」と繋がるよりも、「目の前にいる1人」と深くつながる。
●旅行に行ったり、遊びに行くのであれば、
「人の多い所」ではなく、「人が少ない場所」を選んで、足を運ぶ。
すべてにおいて、
「多に目を向けるのではなく、少に目を向ける」を基準としているのです。
僕のように「メンタルヘルス支援」を本業としていると
自ずといらっしゃる方は、「多」ではなく「少」の方に近い方たちになります。
もちろん、メンタルヘルスだけでなく、
DV,やパワハラ、虐待、いじめ そうしたものを抱えている方も「少」に入ります。
その方たちのサポートをする時に 大切なこと。
それが、「多に目を向けるのではなく、少に目を向ける」視点です。
その「視点」なくして、サポートも支援も成り立ちません。
ただ、この「少に目を向ける」視点というのは、
実は、そんなに簡単なことではないのです。
一見 「少」に目を向けているように見えている支援者も
実は、常日頃から「多に目を向ける」行動や考え方が多い。
そういうことは、よくあります。
例えば、2人のうち どちらか 1名の「ソーシャルワーカー」を採用するとします。
どちらも、経験も実績も 申し分ありません。
では、その時の最終判断を みなさんなら どう行いますか?
僕は、これまでも 何度もそんな経験があったのですが、面接でこの質問をします。
「休みの日って、どんな所に行かれたり、どうやって過ごされているんですか?」
その時に
「街によくショッピングにでかけたり、テーマパークに行きます」という方と
「結構、田舎町が好きなので、ドライブに行きます」という方 がいたとします。
2人の回答から 判断して、僕なら 後者を採用いたします。
もちろん、それが全てではないのですが、どちらかとなると、
最後は、その人の「行動指針」が合うか合わないか になるのです。
あくまでも「僕の基準」ですので、参考になるかどうかは わかりませんが。(げんき)