その957)「コロナ禍」で喜ばれた「保護者支援」って何かありますか?

 

 

昨日、第2回の「ZOOM座談会」にご参加頂いた 先生から

 

 

「このコロナ禍で、保護者支援されて 一番喜ばれたことって何かありますか?」

 

とご質問を頂きました。

 

 

 

そのご質問の後も 引き続き

 

「ソーシャルワーカーの先生は、こういう時に どういう役割を行うのかも是非教えてください」 

 

と頂きました。

 

 

 

 

こうした『特殊な状況』での支援では、『大切なポイント』が1つあります。

 

 

 

それは、「クロスした部分(交わる部分)」に着目すること です。

 

 

「クロスした部分」というのは、「重なる部分」です。

 

 

昔、数学で習ったような「円と円の交わり」のような部分です。

 

 

 

 

A)「保護者」も「保育者」も どちらも対応できること。

 

 

B)「保護者」も「保育者」も どちらも対応できないこと。

 

 

この部分です。

 

 

A)「保護者」も「保育者」も どちらも対応できること。

 

ここには、「ソーシャルワーカー」は介入しません。

 

 

 

サポートするのは、あくまでも

 

 

B「保護者」も「保育者」も どちらも対応できないこと。

 

 

この部分になります。

 

 

 

 

 

今回のようなケースでは、圧倒的に対応した数が多かったのが、

 

 

「他機関対応」「他機関との調整」 です。

 

 

 

もちろん、「市役所」や行政機関もありますが、それだけでなく

 

「保護者の働く会社」や 保護者が通院する「医療機関」 

 

「家庭内調整」(配偶者との調整)

 

特殊なケースでは、様々な「給付金」手続きのための「外部支援」などもありました。

 

 

 

これが「ソーシャルワーカー」の本来の役割 になります。

 

 

 

 

よく 支援の方法で、

 

 

C)「保護者」は対応できるが、「保育者」が対応できない

 

または

 

C)「保護者」は対応できないが、「保育者」は対応できる。

 

 

 

この「重なっていない部分」を 支援しようとする「ソーシャルワーカー」もいます。

 

 

支援に間違いというのはありませんが、

 

これは、単に、どちらかの「役割を代行する」というものになります。

 

 

 

「役割を代行する」ということは、本来 それを「やる人」よりも、

 

「うまくいかないこと」が多くなります。

 

そうすると、「代行しているだけだから」と、、なってしまいがちです。

 

 

 

 

あくまでも「ソーシャルワーカー」がやることは、

 

「保護者」も「保育者」も対応できない部分になります。

 

 

 

 

「保育ソーシャルワーク」で大切なのは、

 

双方から「信頼されているか」どうか、「ラポール」が築けているかどうかです。

 

 

 

 

「有事の対応」が大事なのではなく、

 

日々の「日常」のつながりが「何よりも大切」なのです。(げんき)