その962)「保育者」は「言葉」に出して「復唱する」習慣を持っている。

 

 

 

「今日は、●●君と〇〇ちゃんは、青トレイでしたよね」

 

 

「〇〇さんと▲▲君を見てもらっていいですか」

 

 

「〇〇は、14時までにお願いします」

 

 

 

 

保育の現場では、「保育者同士」が「言葉」に出して確認し

 

時に「復唱」しながら、「勘違い」や「間違い」が起こらないようにしています。

 

 

 

これは、すべて「事故や怪我」を防ぐための「安全対策」です。

 

 

 

ちょっとした「間違い」や「行き違い」「勘違い」は、

 

こどもの命にかかわる「重大事故」につながります。

 

 

そうした意識を常に持っているため、必ず「言葉」を使って

 

「相手」にも、そして「自分自身」にも「確認する」習慣を持っています。

 

 

 

これは、「医療現場」や「介護現場」なども 同様です。

 

 

人の命に関わる「職業」では、「言葉に出す」「復唱する」

 

この2つは、「新人教育」でも「一番最初」に行われる「プログラム」です。

 

 

 

 

 

保育の現場を訪問して、その現場の「安全確認調査」を依頼されることがあります。

 

 

「職場環境調査」の一環です。 「査察」とかそういうものでは ありません。

 

 

 

 

その際に、僕は、ほとんどの場合「耳」を使っています。

 

 

 

もちろん、「目」で見ても、確認もします。

 

ただ、「耳」を使って 必ず「保育者の会話」を確認しています。

 

 

 

「言葉に出して伝えているか」「復唱して伝えているか」

 

 

聞いているのは、この2つ です。

 

 

 

「目」に見える「安全確認」は、「チェックリスト」などを使って行えば、

 

「抜け」「モレ」は、少なくなります。

 

 

 

ただ、「確認」を見落とすこと。気づかずに終わるのが「言葉」です。

 

 

 

「職員の会話」や「言葉がけ」「声かけ」を確認すること。

 

これは、「安全衛生」の基本なのです。

 

 

 

 

僕は、「ことばがけ」の研修を行っているから、「言葉」に敏感なのではありません。

 

「ことば」を通して「この世界」を見ているのです。(げんき)