「今日は、●●君と〇〇ちゃんは、青トレイでしたよね」
「〇〇さんと▲▲君を見てもらっていいですか」
「〇〇は、14時までにお願いします」
保育の現場では、「保育者同士」が「言葉」に出して確認し
時に「復唱」しながら、「勘違い」や「間違い」が起こらないようにしています。
これは、すべて「事故や怪我」を防ぐための「安全対策」です。
ちょっとした「間違い」や「行き違い」「勘違い」は、
こどもの命にかかわる「重大事故」につながります。
そうした意識を常に持っているため、必ず「言葉」を使って
「相手」にも、そして「自分自身」にも「確認する」習慣を持っています。
これは、「医療現場」や「介護現場」なども 同様です。
人の命に関わる「職業」では、「言葉に出す」「復唱する」
この2つは、「新人教育」でも「一番最初」に行われる「プログラム」です。
保育の現場を訪問して、その現場の「安全確認調査」を依頼されることがあります。
「職場環境調査」の一環です。 「査察」とかそういうものでは ありません。
その際に、僕は、ほとんどの場合「耳」を使っています。
もちろん、「目」で見ても、確認もします。
ただ、「耳」を使って 必ず「保育者の会話」を確認しています。
「言葉に出して伝えているか」「復唱して伝えているか」
聞いているのは、この2つ です。
「目」に見える「安全確認」は、「チェックリスト」などを使って行えば、
「抜け」「モレ」は、少なくなります。
ただ、「確認」を見落とすこと。気づかずに終わるのが「言葉」です。
「職員の会話」や「言葉がけ」「声かけ」を確認すること。
これは、「安全衛生」の基本なのです。
僕は、「ことばがけ」の研修を行っているから、「言葉」に敏感なのではありません。
「ことば」を通して「この世界」を見ているのです。(げんき)