その977)「保護者支援」と「こどもの支援」を切り分けないことが大切

 

 

「保護者支援がなぜ必要か」

 

 

そうした「キーワード」で検索されて

 

このサイトを訪問してくださる方も多くいらっしゃいます。

 

 

 

「保護者をなぜ支援しなければならないのだろう」

 

そう感じたのだろうか、と ふと思うことがあります。

 

 

 

「保育士」なので、「保育」がしたい。

 

「こども」が好きだから「保育士」になった。

 

だから、できれば「こども」の保育だけがしたい。

 

「保護支援」は、やらなければよいのであれば、できればしたくない。

 

 

 

そう思った瞬間があったのかもしれません。

 

 

 

 

僕のところの相談室は、「親と子のメンタルヘルス研究所」といいます。

 

 

「親と子」 つまり 「保護者」と「こどもたち」になります。

 

 

 

でも、ご相談にいらっしゃる方は、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚の方もいれば

 

もちろん、先生もいらっしゃいます。

 

 

本当は、「家族のメンタルヘルス研究所」なのかもしれません。

 

 

 

「家族」をサポートする。

 

 

 

そうした視点でみると、「親」と「子」を切り離して考えることはできません。

 

 

 

「家族」とは、1つの「システム」だからです。

 

 

「システム」ということは「影響しあう」「関連する」ということです。

 

 

 

 

あなたが「こども」に対して行ったことの 1つ1つは、

 

「保護者」に影響を与えます。

 

 

 

あなたが、「保護者」に対して行ったことの 1つ1つは、

 

「こども」に影響を与えます。

 

 

 

 

「関連」しているというよりも、

 

「1つ」の「システム」と考えれば当然なのですが。

 

 

 

 

もっと大きく考えると「保育士」の先生も含まれるのです。

 

 

「保育士」の先生に影響を与えれば、

 

自ずと「こどもたち」そして「保護者」にも影響を与えることになります。

 

 

 

だから、「職場環境の整備」や「保育士同士の支援」が必要になるのです。

 

 

 

 

「こども」の支援はしたいけど、「保護者」の支援はしたくない。

 

 

それは、今の世の中の状況でいえば、

 

 

「マスク」はするけど、「手洗い」はしたくない。

 

「手洗い」はするけど、「マスク」はしたくない。

 

 

のようなものです。

 

 

 

 

「両方」がセットでなければ、

 

  効果がないだけでなく、

 

「健康」を保つことはできません。

 

 

 

 

みなさんは「保育」を通して

 

『家族』というシステムの健康を保っているのです。(げんき)