その980)「ことばがけ」には「時差」があるのです。

 

 

 

この世界には「時差」というものが、存在します。

 

 

「時差」といえば、「世界時間」

 

 

「日本の今の時刻」と「ニューヨークの今の時刻」

 

 

もちろん、違います。

 

 

そこには「時差」が存在します。

 

 

 

 

「ネット通販」もそうです。

 

 

「ネット」で、パパっと購入したとしても

 

「家」に「商品」が届くまでには「時差」が生まれます。

 

 

お店で買えば、すぐに手に入りますが、

 

「ネット通販」では当然「時間」はかかるものです。

 

 

 

誰も それについて文句もなければ

 

それは「当たり前」だと理解しています。

 

 

 

 

 

「ことば」と「想い」

 

 

この2つも 同じです。

 

 

 

「想い」というのは、「形」として伝えなければ

 

なかなか伝わるものではありません。

 

 

そこで、もっとも多く使うのが「ことば」です。

 

 

 

「ことば」というのは、とても「ストレート」な道具です。

 

 

話せば、すぐに相手の「聴覚」から ダイレクトに「脳」に届きます。

 

とても「ストレート」な道具です。

 

 

 

ただ、その「ことば」に乗せた「想い」というのは、

 

相手の「こころ」に届くまでには、「時差」が生じてしまうのです。

 

 

 

もちろん、すぐに届くもの もあります。

 

 

落としたものを拾ってもらった時に、「ありがとう」という「感謝の気持ち」は

 

すぐに相手に伝わります。

 

相手もすぐに「ありがとう」を受け止めることができます。

 

 

 

 

でも、「大事なこと」というのは、

 

なかなか 相手には伝わらないのです。

 

 

 

「本当に相手のことを想って伝えたいこと」

 

「本当の自分の気持ち」

 

「深く愛情のあるメッセージ」

 

 

 

そうしたものは、届くまでに「時差」が生まれます。

 

 

 

伝わるまでに、相手の中にある 

 

いくつもの「心のフィルター」を通さなければならないから です。

 

だから「時間」がかかってしまうのです。

 

 

 

 

 

「どうしても思いが伝わりません。」

 

「どうしても相手に理解してもらえません」

 

「うまく わかってもらえないんです」

 

 

 

 

そうした「届かない悩み」を相談されることが よくあります。

 

 

 

そんな時には、こうお伝えしています。

 

 

 

「笑顔で待っておくこと」 です。

 

 

 

 

相手の顔を見るたびに「わかってもらえない」と

 

悲しげな表情をしていたら、相手の「フィルター」で

 

その「想い」は止まってしまうものです。

 

 

 

「笑顔で待っておく」だけで、

 

 

相手は、きっと その「笑顔」を見て、

 

『この人は、私に何を伝えようとしたのだろう』と

 

きっと思い出してくれます。

 

 

 

 

 

それが「心のフィルター」を通過させるための

 

最大の「ポイント」なのです。(げんき)