その993)「新型コロナウイルス」ではなく「園の対応」で保育士は「離職」を決断するのです。

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大のニュース。

 

 

今年の2月くらいから 少しずつ広がり始めて、「緊急事態宣言」をピークに

 

徐々に落ち着いて欲しいと誰もが思っていたのですが、最近ではますます加速している

 

そんな風に感じます。

 

 

特に「保育現場」での こどもたちや保育士の先生の感染のニュースを観ると

 

同じ 保育者として胸が痛む思いです。

 

 

 

 

 

「保育現場」というのは、

 

「介護現場」と同じように「3密」を避けて通れない「場所」です。

 

 

 

「3密」を防ぎ、「ソーシャルディスタンス」で保育をすれば、

 

「感染の不安」は減っても「新しい不安」がこころの中にどんどん生まれていきます。

 

 

 

保育士の先生は、きっと 自分が感染しないよう、うつさないよう

 

本当に気を付けて 生活しているはずです。

 

 

 

徹底的に消毒したり、少しでも距離をとったり、

 

こどもたちや保護者に不安を与えないように 全力であたっています。

 

それでも、

 

自分の園で感染したこどもたちや先生が 出てしまったら、、、

 

そうやって いつも不安や恐怖を抱きながら、

 

きっと家族や周囲からも心配されながらも 毎日の保育を行っているのだと思います。

 

 

 

 

 

「働き方改革」で「業務の削減」

 

 

それは、「新型コロナウイルス」で

 

もろくも 壊されてしまっているのが現状ではないでしょうか?

 

心配ごとも 業務も増え、持ち帰りだって、会議だって 増えているはずです。

 

 

 

 

 

僕のところでは「保育者のストレスチェック」を行っています。

 

 

特に 今年度からは「3C診断」という方法で 分析をしていますが、

 

その結果に 少しだけ心が折れそうになりました。

 

 

 

 

それは「いつでも 辞める覚悟はできている」ということです。

 

 

それが「結果」からわかるのです。

 

 

 

 

「感染者」が出れば、それを「きっかけ」に

 

その決断は「形」となって きっと現れるはずです。

 

 

 

 

「新型コロナウイルス」に対抗する方法は、よくわかりません。

 

おそらく 誰も分かっていないはずです。

 

 

 

でも、それは 大事なことではありません。

 

 

 

 

「新型コロナウイルス」のことは わからなくても

 

「新型コロナウイルス感染拡大」の中にいる「人のこころ」というのは、

 

「理解しようという気持ち」があれば「理解すること」はできるのです。

 

 

 

 

 

「保育士の離職」は、

 

「新型コロナウイルス」ではなく「園の対応」が大きな影響を与えます。

 

 

 

 

現場の先生が思っているように。

 

「きっかけ」があれば。

 

 

 

 

「新型コロナウイルス」というのは、単なる「きっかけ」にすぎないのです。

 

 

 

 

ただ、このきっかけは、これまでの「離職」とは異なり

 

もう2度と「保育現場」には戻らないという「大きな決断」につながる可能性があります。

 

 

 

きっと「コロナの影響」は「長期化」し、まだまだ 続くでしょう。

 

 

 

でも、「今」なら まだ 間に合います。

 

 

 

 

「理解」しなければならないのは、

 

「新型コロナウイルス」ではなく、

 

「働くひと」の「思い」なのです。(げんき)