その994)相談支援員の先生からのご質問:「相談」と「カウンセリング」の違いを教えてください。

 

 

相談支援員の先生からメールでご質問をいただきました。

 

 

「元気先生、質問があるのですが。「相談」と「カウンセリング」の違いが今一つ

 

理解できません。同僚は、とても「相談支援」の継続回数が多いのですが、

 

私は、だいたい1回とかで終了してしまいます。これでは駄目ですか??

 

自分のやり方がこれでいいのか 悩んでいます」

 

 

という内容のお悩みを頂きました。

 

 

 

例えば、「相談支援員」の先生が 2人います。

 

ここでは、仮に A先生とB先生にしておきます。

 

 

 

 

「相談支援員」のA先生は、お1人の方に対しての「面談」は1回のみ。

 

もう1人の「相談支援員」のB先生は、お1人の方に対する「面談回数」は多く

 

毎週だったり、2週間に1回を3ヵ月くらい継続しているとします。

 

 

 

どちらが、「相談支援員」として良いのですか?

 

という質問も よく頂きます。

 

 

 

まずは、この違いからご説明いたします。

 

簡単に、ざっくりと「この2つ」を分けてみます。

 

 

 

 

●「相談」とは、通常は 1回限りです。

 

●「1テーマ」につき 1回です。

 

 

もし、同じ人が何度もご相談にいらした場合は、

 

次の回は、「別のテーマ」になります。

 

5回の面談であれば、「5つのテーマ」ということになります。

 

 

 

●「カウンセリング」、これは 通常「継続型」です。

 

●この「継続している間」は、「テーマ」は同じです。

 

5回の面談であれば、その5回とも「1つのテーマ」で行うことになります。

 

 

 

「相談」と「カウンセリング」の違いは、

 

簡単にいえば、そういうことになります。

 

 

 

では、質問します。

 

 

先ほどの A先生とB先生でいえば、それはどちらになりますか?

 

 

みなさんなら どう思いますか?

 

 

 

 

答えは、「どちらかは わかりません」になります。

 

単に回数では、どちらなのか わからないのです。

 

 

 

 

A先生は、面談は1回だけですが、

 

本当は、継続カウンセリングだったのが、1度で中断したのかもしれません。

 

 

B先生は、面談回数がかなり多いようですが、

 

実はこれは「カウンセリング」ではなく、毎回が違う「テーマ」で話しているのかもしれません。

 

 

 

どちらなのかは、その「場」の内容がわからなければ

 

答えることができないのです。

 

 

 

 

ただ、1つだけ言えること。

 

 

それは

 

 

「相談支援」とは「カウンセリングではない」ということです。

 

 

 

 

「相談支援員」の仕事は「カウンセリング」ではなく

 

「相談」にのって「支援」を行うこと です。

 

 

 

つまり 「1面談」=「1テーマ」が基本になります。

 

 

 

僕のところの「親と子のメンタルヘルス研究所」では、

 

この2つの面談を明確に分けて実施し、担当も異なります。

 

 

「相談支援」も行いますし、継続していく「カウンセリング」も行っています。

 

 

 

大事なことは、

 

その「相談機関」が「何を行う場所なのか」ということなのです。(げんき)