その997)(極秘情報)「ここだけの話」とは「流したい情報」なのです。

 

 

相談支援の場では、時々ですが、

 

「ここだけの話」というのが、出てくることがあります。

 

 

 

「実は、ここだけの話なのですが、」

 

「実は、ここだけの秘密なのですが」

 

 

そうした「お話」です。

 

 

 

よく相談支援のスタッフや先生から

 

 

「ここだけの話が出てきたら どうしていいか わかりません」

 

 

と 相談されることがあります。

 

 

もちろん、「話の内容」は教えてはもらえませんが。

 

 

 

「元気先生は、そんな時に どう相手に伝えていますか?」

 

相談スタッフから 僕のやり方を聞かれました。

 

 

 

 

僕は、いつも こう伝えています。

 

 

 

「あっ。心配しないでくださいね(笑)

 

この面談自体、全部が『ここだけの話』ですから(笑)」

 

 

 

ご相談者様には そうやってお伝えしています。

 

 

 

 

「相談内容」というのは「守秘義務」で守られています。

 

つまり全部が、「ここだけの話」になります。

 

 

 

だから、「どれ」が秘密で「どれ」が公にしていい

 

そうした「線引き」は、ありません。

 

 

 

 

ぜんぶが、『ここだけの話』なのです。

 

 

 

 

 

 

そう、お伝えすると

 

少し 表情から「残念感」が伝わってくることがあります。

 

 

「せっかくの極秘情報だったのに」という「残念感」です。

 

 

 

 

もっと、前のめりで聞いて欲しかった。

 

そんな思いを感じるのです。

 

 

 

 

その理由は、なぜか

 

 

 

それは

 

 

「ここだけの話」というのは、「流したい情報」だからです。

 

 

 

自分の中では もう抑えるのが 精一杯。

 

 

口から もう飛び出してしまいそう、

 

 

その極限状態が「ここだけの話」です。

 

 

 

「話したくて話したくて たまらない話」なのです。

 

 

 

 

 

つまり それは

 

「もっと、もっと 広げたい」

 

という『もう1つの想い』が裏では働いているのです。

 

 

 

 

 

「相談支援」というのは、

 

「全部が『ここだけの話』である」

 

「一切 外に漏れることもない」

 

「ここだけの話は、この時点ですべて完結する」

 

 

 

 

それが、わかると

 

もう「相談」にいらっしゃらないこともあります。

 

どうも「相談」は苦手と思っている方も もちろんいます。

 

 

 

 

 

それは「伝わることがないから」です。

 

 

 

 

 

 

人は、誰でもそうですが、

 

「自分が話したいこと」というのは「伝えて欲しいこと」

 

もっと「自分の話」をたくさんの人に聞いて欲しい。

 

 

 

そうした思いを こころの深い部分に、持っています。

 

 

 

 

「誰にも知られたくない」

 

でも、

 

「みんなに知って欲しい」

 

 

 

それが「相談」というものです。

 

 

 

 

その「両方」の「思い」を満たしてあげることができる「技術」こそ、

 

「相談支援の技術」なのです。

 

 

 

 

 

もちろん、それは「教科書」にはどこにも書かれていません。

 

教えてもらう機会は、おそらくどこにもないはずです。

 

 

 

 

だから、僕は「研修会」でお伝えしているのです。(げんき)