その999)「保育相談支援」と「保育ソーシャルワーク」の違いを教えてください。

 

 

昨日は、恒例の「ZOOM座談会」を開催しました。

 

昨日は、日曜日にも関わらず、過去最高の34人の方のご参加頂いた「座談会」となりました。

 

 

いつもは、10人前後でやっている この「ZOOM座談会」

 

一切告知も募集もしていないのですが、この「ブログ記事」をご覧頂いた方からお問合せを頂き、

次回開催の際には 是非 参加したいとのメールを頂いていたので

 

今回は、お声をかけさせて頂きました。

 

ご参加頂いたみなさま。 お休みにも関わらず ご参加ありがとうございました。

 

 

 

 

さて、その中で 1つ ご質問を頂きました。

 

 

「元気先生、『保育相談支援』と『保育ソーシャルワーク』って同じものですか?

 

それとも違いますか? できれば、その「違い」を教えてください」

 

 

 

「保育相談支援」と「保育ソーシャルワーク」の「違い」について

 

今回は、このご質問について自分なりの「解説」をお話しいたしました。

 

 

 

 

 

 

まず「保育相談支援」と「保育ソーシャルワーク」

 

これは「同じもの」ではありません。

 

 

 

「保育相談支援」の方が「大きなもの」であり、そこに含まれるのが

 

「保育ソーシャルワーク」になります。

 

 

「保育ソーシャルワーク」とは、あくまでも「ソーシャルワーク」です。

 

 

「保育相談支援」の中には、「保育現場」での「保育指導」もあれば、

 

「カウンセリング」もあるし、「コーチング」もあります。

 

 

「相談」にのって「支援」をする。

 

その手法というのは、実は もっと様々あるのです。

 

 

実は、精神科医療現場の中にも「保育相談支援」に近いものもあります。

 

それは「セラピー」です。

 

 

もっと 大きく考えると こうした「セラピー」も含まれます。

 

 

僕が行っているのは「メンタル不調を抱えた保護者の方の認知行動療法」です。

 

これも 当研究所では「保育相談支援」の中に含んでいます。

 

 

 

さて、この「保育相談支援」

 

 

実は、大きく分けると「2つ」に分かれます。

 

 

 

「保育相談支援」は、

 

「保護者支援」と「保育者支援」の 2つで構成されています。

 

 

 

「保護者」の支援だけでなく、「保育者」の支援もあるのです。

 

 

 

また、もっと 細かく分けると

 

「保護者支援」も「在園児の保護者の支援」「地域保護者支援」に分かれます。

 

 

もっと もっと 細かく分けると

 

 

「保護者支援」は、「月齢基準」や「家庭環境」でも分かれます。

 

 

●「月齢」を基準とした「支援」

 

「0歳児」の保護者と「5歳児」の保護者では、

 

もちろん 相談内容も異なりますし、「支援」の内容も異なります。

 

 

ここでは「発達」という視点が、「支援」の「キーワード」となります。

 

「発達面」での気になるこどもたちの支援は、ここに含まれます。

 

 

 

●「家庭環境」を基準とした「支援」

 

 

これは「メンタル不調時」の保護者支援 だったり

 

「DV」や「虐待」ケースの保護者支援 だったり、

 

そうした「複雑」な要因が絡んだものになります。

 

 

ここでは、医療のセラピーが加わったり、他の社会資源も加わるので

 

ここでは「ソーシャルワーカー」が参加します。

 

 

この領域の保護者支援を 僕は 専門領域として行っています。

 

 

以上が、「保育相談支援」と「保育ソーシャルワーク」の関係性というか、違いになります。

 

 

 

「保育相談支援」と 簡単に 一言で 表すことができますが、

 

これだけ 範囲は広いのです。

 

 

 

「保育相談支援」を「職業」として行うということは、

 

自分は「どの部分」で活動するのかを決める! ということです。

 

 

「保育相談支援」は「職業」ではありません。

 

「それ」が細かく分類されたその先に「職業人」としての

 

 

「相談支援専門職」が存在するのです。(げんき)