こどもが突然怒ったり、泣いたりすることはよくありますよね。
「さっきまで機嫌がよかったのに…」
「どうしてこんなに怒るんだろう」
「なんで??」
そう感じた経験は、きっと多くの保護者や保育者にあると思います。
でも実は、こどもが怒るのにはちゃんと理由があります。
そしてその理由を理解するとこどもとの関わり方はぐっとやさしくなります。
この記事では、こどもが怒る理由と、感情開放療法で使う「感情を落ち着かせる369メソッド」について、わかりやすくお伝えします。
●こどもが怒る3つの理由
こどもが怒るとき、その奥には多くの場合、次のような気持ちがあります。
①気持ちをうまく言葉にできない
こどもは、自分の気持ちを言葉で説明するのがまだ上手ではありません。
・悔しい
・悲しい
・びっくりした
・思い通りにならない
そんな気持ちが言葉にならないとき、
怒るという形で感情が表れることがあります。これはわかりやすいですね。
②自分の思いが通らない
こどもは成長の途中です。
「自分でやりたい」
「こうしたかった」
そんな思いがあるのにうまくできないと、
もどかしさが怒りとして出ることがあります。これもよくあります。
③安心できていない
こどもはとても敏感です。
・疲れている
・環境が変わった
・大人が忙しそう
そんな小さな不安でも、こどもの心は揺れます。
安心できないとき、こどもは怒ったり泣いたりして
「気づいてほしい」というサインを出すことがあります。
これはよく見逃されます。
●こどもの怒りは「SOS」
怒りの行動だけを見ると「困った行動」に見えることがあります。
でもその奥には
・悲しい
・悔しい
・不安
・助けてほしい
そんなこころのSOSが隠れていることが多いのです。
だからこそ大切なのは、
怒りを止めることではなく、気持ちを整えることです。
そこで役立つのが369メソッドです。
●こどものこころを整える「369メソッド」
369メソッドは、こどもの感情が動いたときの関わり方を
3つのステップで考える方法です。
3 気づく
6 安心する(6秒待つ)
9 伝える(9秒以内の言葉)
この順番が、こどもの安心と行動の変化につながります。
①「3」気づく|3つの視点
まず大切なのは、こどもの感情に気づくことです。
369メソッドでは、次の3つの気づきを意識します。
①こどもの「感情」に気づく
「悔しかったんだね」
②こどもの「理由」に気づく
「やりたかったんだね」
③「自分の状態」に気づく
こどもは言葉より先に
大人の空気や雰囲気を感じています。
これこそが「扁桃体」の特性です。
だからまず、大人が少し深呼吸して
こころを整えることが大切です。
②「6」安心する|6秒待つ
人は強い感情が出たとき、
すぐに落ち着くことはできません。
感情の波が少し落ち着くまでには
約6秒ほどかかると言われています。
だからこどもが怒ったときは、
すぐに注意するのではなく、6秒だけ待つことを意識します。
・そっと見守る
・優しい表情でいる
・ゆっくり呼吸する
この短い時間が、こどもの安心につながります。
③「9」伝える|9秒以内のやさしい言葉
こどもの感情が少し落ち着いたら、
次に大切なのは「伝え方」です。
ポイントは
9秒以内の短い言葉。
長い説明より、短く温かい言葉の方がこどもには届きます。
例えばこんな言葉です。
「大丈夫だよ」
「一緒にやってみよう」
「どうしたい?」
「ゆっくりでいいよ」
短い言葉は、こどもの心にやさしく届きます。
「369メソッド」がつくる安心の循環
369メソッドは、特別なテクニックではありません。
3つの気づき
↓
6秒の安心
↓
9秒以内の言葉
この順番を大切にすることで、
こどもは安心し、自分で考える力を取り戻します。
そしてその安心は、
こどもの自己肯定感や人との信頼につながっていきます。
こどもが怒ったときは、
まず6秒だけ深呼吸してみてください。
その小さな時間が、
「こどものこころ」をやさしく支えてくれるかもしれません。(げんき)
【執筆者プロフィール】
岸本 元気|感情開放療法セラピスト
(保育士・精神保健福祉士)
「感情のブロック」を解き放つ「感情開放のスペシャリスト」
福岡にある、相談支援機関「親と子のメンタルヘルス研究所」所長。
メンタル不調を抱える保護者や保育者に特化した感情開放療法セラピストとして活動。不安を開放するだけでなく「人生そのもの」を大きく前進させることを目的とした「人生の流れを変える感情のスペシャリスト」。年間120本を超える全国での講演・研修は、エンターテイメントで培った「こころに響くことば」と、専門職としての「確かな知見」が融合した唯一無二の内容として知られる。 詳しいプロフィールは、こちら
