「保育士が足りない」
もう何年も言われ続けているこの課題。
求人を出しても応募が来ない。
やっと来ても、長くは続かない。
一方で、現場を離れた「潜在保育士」はたくさんいる。
では、なぜ戻ってこないのでしょうか。
給与?
働き方?
人間関係?
もちろん、どれも大切です。
でも、実はそれ以上に大きな理由があります。
それは
「ここで働きたい」と思える「人」に出会っていないこと。
人は、条件だけでは動きません。
「この園、給料いいな」
「休みも多そうだな」
そう思っても、最後の一歩は踏み出せない。
でも、
「この先生と働いてみたい」
「この人と一緒なら、大丈夫かもしれない」
そう思えたとき、人は動きます。
では、その「人」とはどんな保育士なのでしょうか。
すごい技術を持っている人でしょうか。
完璧にこども対応ができる人でしょうか。
きっと、少し違います。
本当に人を惹きつける保育士は、
「安心できる人」です。
・失敗しても、否定しない
・忙しくても、ピリピリしない
・こどもにも、大人にも、やさしいまなざしを向けられる
・自分の感情を、無理に押し込めていない
そんな人が一人いるだけで、
その場の空気は、まるごと変わります。
潜在保育士が怖れているのは、
「またあのしんどさに戻ること」です。
人間関係に疲れた日々。
感情を押し殺して働いていた時間。
誰にも頼れなかったあの感覚。
だからこそ、
「この人となら大丈夫かもしれない」
そう思える存在が、何よりの「安心材料」になるのです。
「この人と働きたい」
そう思われる人が、園にいるかどうか。
そしてそれは、
遠い誰かの話ではなく、
今この文章を読んでいる「あなた自身」の話でもあります。
あなたの一言で、
誰かの「もう一度やってみようかな」が生まれるかもしれない。
保育の世界は、
人でできています。
だからこそ、
人が、人を呼ぶ。
そんなあたたかい循環が、
少しずつ広がっていきますように。(げんき)
【執筆者プロフィール】
岸本 元気|感情開放療法セラピスト
(保育士・精神保健福祉士)
「感情のブロック」を解き放つ「感情開放のスペシャリスト」
福岡にある、相談支援機関「親と子のメンタルヘルス研究所」所長。
メンタル不調を抱える保護者や保育者に特化した感情開放療法セラピストとして活動。不安を開放するだけでなく「人生そのもの」を大きく前進させることを目的とした「人生の流れを変える感情のスペシャリスト」。年間120本を超える全国での講演・研修は、エンターテイメントで培った「こころに響くことば」と、専門職としての「確かな知見」が融合した唯一無二の内容として知られる。 詳しいプロフィールは、こちら
